MacBook Air を買った。

2ヶ月くらい迷って、MacBook Airを買った。

きっかけは、Androidアプリの作り方について参考書でちゃんと勉強しようと思ったことだった。

元々、専業主夫だったときに就職を考えてAndroidアプリを独学で自作していたのだが、Google Playに公開したところで、エラーが見つかった。Webで拾ったコードをなんとかつなぎ合わせて作ったのでまともな知識もなく、就職活動に間に合わせようと思って急いで作った反動で気持ちが燃え尽きてしまったことなどがあって、それから何ヶ月か触っていなかった。

正攻法で勉強し直そうと思って参考書を買い、秋葉原で買った中古の業務用dynabookを使っていたのを「プログラミングするならやっぱりMacっしょ」と思って、何度か家電量販店にも見に行った。妻の半分呆れたような「まあいいよ」という同意も得て、いよいよあとは買うだけというところまでいった。

しかし、それから2ヶ月、僕はMacBook Airを買わなかった。

理由は、他にやっている1つのことに仕事以外の時間を集中投下しようと思ったことだった。

正しいやり方だったと思うし、僕はそのひとつのことで結果を出すまで、じぶんの持ち合わせている余力のすべてをそれに投下し続けるべきだったのかもしれない。

ただ、僕は壁にぶつかってしまった。物語は行き詰まり、じぶんでもそうと思いながら「なんか本当に書きたいわけでもないものを読まされてる感じ」と言われて悩んだ。

それで、妻に「ちょっと離れたら?」とアドバイスを受けた。

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ちょっと前に作ったTwitterのプロフィールに、僕は次のように書いている。

小説を書きます!サラリーマン(専門商社・営業)です!専業主夫を2年間やってました。
趣味:料理/英語/中国語/ブログ/androidアプリ開発/読書(営業の本)/川崎フロンターレ/宇宙兄弟/川上弘美/村上春樹/夏目漱石/Eテレ/アンパンマン/ 機関車トーマス

そして、僕はまたこのときのじぶんに戻ろうとしている。

この前の土曜日に2度目にしてMacBook Airを購入したのも、じぶんの中で買った方がよいと言える明確な理由があったわけでもなく、むしろまともに使わない可能性の方が高いとさえ思っていた。

物を買ったところで、それを使う時間を割り当てなければ意味がないし、それだけの時間を割けるかは怪しいと思っていた。

それでも、僕はMacBook Airを買った。

「欲しい」「これはじぶんにとって買いだ」という直観に従って、MacBook Airを買った。

「直観に従う」ということは「考えない」ということである。

 

購入から2日が経っても、MacBook Airダンボール箱を包むビニールさえ破られないまま部屋に置かれている。