連休明けの月曜日

連休明けに風邪をひいた。

お盆休みの後半にいろんな所を点々としてはしゃいだからか、のどを少しやられた。連休前半も普段の緊張が解けたせいか風邪をひいて調子が悪かったから、せっかくの連休を僕はほとんど体調の悪いまま過ごしてしまった。

それでも、休みというものはそれだけで楽しいものだった。

 

話は変わってきのうの朝。

息子もまだ休みを満喫していたかったのだろう。

いつも僕が先に家を出て息子を保育園に送っているのだが、今日は連休明けの出勤に落ち込んだ妻が保育園の前までついてきた。

そして、息子は妻と別れたときから泣き始めてしまった。

 

保育園のインターホンを押しても息子はまだ泣いていた。対応してくれた先生に「泣いてるのねー」と画面越しに慰められ、玄関を上がって抱っこひもから下ろされてもまだぐずっている。

後から別の先生が保育園に出勤してくる。

僕と先生はお互いに挨拶をするが、息子は促されても挨拶をせず、黙っている。

それで、先生は「ふふふ」といった感じで事務所へ向かい、僕は「すみません」と言ってから受付で登園の登録をしようとした。

すると、一度通り過ぎて行こうとした先生が息子の前でしゃがんで、優しくこう言った。

「がんばって。」

 

その「がんばって。」は「がんばって!」でも「頑張って。」でもなかった。

僕はその「がんばって。」を聞いて、「ああ、月曜日なんだなぁ」と思った。

その先生が息子と同じところに立って、彼に向かって「がんばって。」と言ってくれているように感じたのだ。

 

連絡帳を見ると、息子は「朝から笑顔でお部屋に来てくれました」とのことでした。