何もしなくても歳はとる
今日の朝、出かける準備をしていた時に妻が「そんな嫌なこと言うなよー」と言った。
曰く、流しっぱなしにしていたテレビの天気予報で今週末のことを「8月最後の週末」と言っていたらしい。
僕の妻は休日が始まる前から休日が終わることを恐れるような人で、「ああ、これで半分終わった」とか「ああ、明日から仕事だ」とよく嘆いている。
自分でも最近になってやっと認められるようになってきたが、僕はだいぶ軽い人間らしいので、「まあでも平日もそれはそれで楽しいよな」とか「秋もいいよなぁ」と思ったりする。
このように書くと僕の方が気楽で得をする性格のように思えるが、現実に生活していくとなるとそう簡単にはいかない。
僕みたいな楽観的な人間は「本人の気が楽」なだけで、現実的な面で周りの人間は迷惑を被るし、それこそ地獄の淵を覗き込んでいるようなときでも本人は「まあ何とかなるだろう」と根拠なく思い、周りの人間を心配させるのだろう。
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夏が終わる。季節は過ぎ去る。
誕生日を迎えれば僕は何の疑いを抱くことなく自分の年齢を+1する。
小さい時は「大人はなんだかんだ偉いもんだ」と思っていたし、20才くらいになっても「何かを積極的に自分から積み上げていかないと大人になることはできない」と思っていた。
でも、どうやら特別なことを何もしなくても、自分で時計の針をせっせと毎日動かさなくても、時間は経って季節は巡り、人は歳をとっていくのだと、「夏が終わる」話をしながら思った。
「歳をとる」ことと「大人になる」ことが同じことなのか違うことなのかは、ちゃんと考えてみないとわからなさそうだけどね。
おしまい