おいしい食べ物は「世界」を救う

 「世界」とは何か。

 こういった中2病臭いことを20代後半になっても考えようとする自分のことを、「本当に心から気持ち悪い」とも思うのだけど、恥ずかしさを一旦脇に置いて続けてみたいと思う。

 「世界」とは五感と想像力を通して感じられる自分の「主観」のことなのだと思う。

 だから、「世界を救いたい」と考えたら、まずしなければならないのはランニングを始める為のシューズをスポーツ用品店に買いに行くことかもしれないし、「世界征服の野望」を抱いたなら、あなたの「世界」を邪魔するような、例えば心地よいバスタイムに現れる小さい虫(チョウバエのことかな)を徹底的に駆除することかもしれない。

 

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 おいしい食べ物は「世界」を救うと思う。

 そう考えて、ケーキを買って帰った。

 

 しかも、今日はなんだか「疲れた」ように感じていたし、僕が1日家を空けて妻と息子にも頑張ってもらったから、シュークリームを3人分とケーキを大人2人分買って帰った。

 

 大した効果があったわけでもない。

 でも、「落ち込んでるなぁ」「疲れたなぁ」と思った時に、邪気を払うお守りのように「おいしい食べ物」を買って帰ることができたら、それは何より「楽しい」し、もしかしたら立派なことかもしれないと思う。

 

 疲れたり落ち込んだりした時は、おいしいものを食べたり気持ちの良い場所に行ったりして、自分のことを思いっきり甘やかしてあげればいいと思う。

 

 おしまい